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まわりみち(仮)

迷子ともいうけどキニシナイ

今年はこんな本を読みました!

今年は読んだ本が増えました。読書メーターで感想を書いたものをまとめておきます。小説や新書の割合が多いかも...。

目次

小説

イソップ株式会社 (中公文庫)

寓話だけでない作品。子供といえども敏感に大人の変化に気づき、悩み、そして成長するもの、と描いている。父親が書く創作寓話にはツッこみたくなる。所々、日本語の面白さを説く井上ひさし節あり。子供に本を読ませる意義あり。物語以外の部分も知識として楽しめる一冊。

Little DJ―小さな恋の物語

涙腺決壊ぎみで読んでしまった。病気との恐怖に向き合いながらも、好きなことを懸命にやり続ける。そんな太郎の姿に胸をうたれる。病院で知り合う人々からもらった、生きるヒントもステキだ。家族を思いやる気持ち。自分の気持ちを伝える勇気。親子の絆。他人の話に耳を傾けてわかることの多さが、改めてわかった。DJに託されたリスナーのリクエスト曲には、各々の強い思いがつまっている。もっと好きな曲を増やしたい気分になる作品。心から感動したい方に薦めたい。

剣闘士スパルタクス

剣闘士スパルタクスのことを知るには取っつきやすい題材。ただし、後半のイタリア侵攻は急ぎ足なうえ、掘り下げかたがイマイチな印象を受けた。闘技場の描写にインパクトがあっただけに残念。

ボーナス・トラック

ひき逃げされて、幽霊になってしまった亮太。ハンバーガー店のオーナーとしてコキ使われる草野さん。犯人探しをゴールとしながら、二人の掛け合いが面白い。幽霊なのに食ったり、仕事の段取りを叩き込んだり、忙しすぎる草野さんに楽しみのある生き方を教えたりで、亮太は愛らしいキャラ。二人に友情のようなものができていくのが微笑ましい。ほか幽霊が見える重さにも触れられているのが面白かった。ついつい一日で読んでしまった。

カルテット!

家族による四重奏(カルテット)を通じて、家庭を変えていくお話。馴染みのクラシック曲多数あり。ナマイキで可愛くない姉。でも、実は傷つき抱えている苦悩がある。表面から見えない姉弟の素顔があると思い知らされた。あと「将来の息子のため」の親バカは、逆に子供を苦しめる。母のエゴは腹が立ったが、原因は頼りない夫にあるのだろう。単純な家族再生ものだけど、家庭ギクシャクの原因はよく描かれている。こういう家庭にしないためにも、反面教師にしたいところ。

ユージニア

石川県K市で発生した大量毒殺事件をめぐるミステリー。事件の核心部分をどう捉えるかは読み手によって分かれる。白黒を求める人は受け入れにくい作品だろう。より特徴的なのは、事件の全貌を関係者の証言によって語らせることにある。真犯人を知り尽くしたつもりの女。真相にたどり着けず苦悩する刑事。事件のショックで平穏でいられなくなった関係者。など、事件に振り回された「身近な人間」の内面がわかる描写が秀逸。 綺麗事でないのもリアリティの高さをうかがわせる。

One Letter

幼馴染み三人組の仲睦まじさ、成長、恋を描いた作品。主人公が大人になって、忘れてしまった少年時代に思いを耽けるシーンがほとんど。なぜか、歌の歌詞でページが埋まってることが多い。意外な展開もなくもないが、余韻が薄く、あっさり終わってしまう結末が物足りない。

ICO -霧の城

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ゲーム未プレイ。活字のICOに触れてみた。巨大な塔の世界観、数々の謎を追いながら読み進められる。ニエの存在、少女の過去、影の恐怖、城の主など、気になる展開に事欠かない。読んでいて、宮部作ならではの淀んだ雰囲気に押し潰されそうになった。それでも、イコの勇敢さとヨルダの健気さで徐々に霧が晴れていく期待感を抱かずにいられない。挿し絵がないので、頭のなかで想像した霧の城。元ネタのゲーム版霧の城とを比べてみたい。

火車 (新潮文庫)

休職中の刑事が追う、失踪中の女をめぐるミステリー。個性豊かな捜査協力者たちの証言をもとに、失踪の核心に迫ってゆく・・・。特筆したいのが、カードローンの恐ろしさをリアルに描いている点。実態のない資金ゆえ、借りすぎによる借金地獄。返済のため、別のカードローンを乱発させられることによる借金の膨れ上がり・・・。カードの「負の側面」をこの作品で教わった気がする。

宮部 みゆき
新潮社 1998-01
¥ 1,040

小説(海外)

ファウスト〈1〉 (新潮文庫)

まどマギのモチーフ説につられて読了。堅苦しい作品と覚悟したけど、案外さくさく読めた。知識を究め過ぎて世の中が退屈になった男が、刺激を求めて悪魔と契約する話。悪魔メフィストフェレスがどこかお茶目で憎めないキャラ。西洋の教養なしでは難解な部分があるけど、ファンタジー作品として楽しめる。

ファウスト〈2〉 (新潮文庫)

ギリシア神話ネタ満載の古代ワルプルギスの夜。1巻よりも難しく、ゲーテの教養の深さを感じられる。ファウストの欲求がますますエスカレートするが、年を取るにつれ考えが変わるとこが意外だった。オチも自分の予想とは違った展開で、一本取られた。天使様、あまりメフィストをいじめないでー。

ユリシーズ 1

少なくともオデュッセイア、聖書、アイルランドの歴史を理解しとかないと難解。この作品自体が西洋教養のカタマりなので読む際は覚悟がいる。知識ができたら再挑戦したい。

キャッチャー・イン・ザ・ライ

不満多き若者のニューヨーク放浪記。グチたれ君ではあるが、大人に対する不信感や不満は何となく分かるかな。なぜかフィービーの無邪気さ、かつ率直さに癒されてしまった。知らずに村上春樹訳を読んでしまったが、ホールデンのグチっぽさは野崎訳の方がしっくり来るね。

地底旅行

ルーン文字で記された暗号をもとに、地底の探索を目指す冒険もの。やると決めたら即行動のリーデンブロック教授。彼の無茶振りに振り回される「私」が主人公。アイスランド出身の寡黙なガイド、ハンス。この三人でアクシデントに見舞われながらも、想像を絶する地底の世界を目の当たりにする...。舞台がアイスランドで、馴染みのないこの風土を知ることができる。火山が身近にある環境で、郊外は荒涼とした土地、と本文で触れている。

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

あっという間に読んでしまった。なのに色々と考えさせられる内容は濃い。「大事なことは目に見えない」穿った見方の大人になってしまったけど、子供っぽい純真さも捨ててはいけないと再確認。何度も読みたい一冊。

ティファニーで朝食を

有名な作品なので、一読してみた。 ホリー・ゴライトリーの強烈なキャラクターの一言に尽きる。 規格外の天真爛漫さ。何物にもとらわれない自由奔放さ。男を虜にする魅力。 振り回されながらもホリーに魅せられてしまった主人公「僕」。彼女に揺り動かされる心理描写は、男子なら良くわかる気持ちだとおもう。つかめそうにない女心。想いは強いが伝わらないもどかしさ。つくづく思い知らされた作品だとおもう。 さて「旅行中」の彼女は何処に

A Second Wind

2012年のヒット映画「最強のふたり」の原作本。フィリップ氏の手記。映画では語られるこのない、生い立ち、彼の過去、妻への愛と別れを情緒を込めて述べられている。ただ、アブデル(映画ではドリス)のエピソードはそこまで深く描かれていないので、映画のストーリーと同じもの期待すると肩透かしを食らう可能性がある。映画を観て、フィリップの生き方が気になる人は感銘を受ける作品だろう。

フィリップ・ポッツォ・ディ・ボルゴ
¥ 1,365

新書

外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)

国語学習の指南書。語学習得は繰り返し継続することが大切と説かれている。文法の必要性、参考書・辞書・教師の選び方は学習に役に立つ。ユニークなのは発音のために音声学を学ぶ方法だ。そこまでやるのかと驚いたが、正しい発音を手にいれるためには必要な回り道かもしれない。

人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書)

様々な事例をもとに、学びかたを知ることができる一冊。日常に潜む学び、好奇心が導く学び、他人を見て気づく学び、子供の遊び歌の意外な効果、などなど。学習法を知ることは、有能な学び手になれる近道だね。

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

逆説的な文章指南書。読み手を考えて書くのが伝わる文章を書く前提。自己主張のために書くな、という思考が印象に残った。相手のために書き続ければ、書き手らしさは自然に出てくる、というのに納得。いまある語彙で書きまくれ、頭で考えずに勢いよく。書くのがヘタな自分でも文章を書けるような気がする一冊。

ウェブがわかる本 (岩波ジュニア新書)

ウェブの成立、ブログ、SNS集合知など。ウェブに欠かせないワードがわかりやすく解説してある。参考になったのがレポートの情報集めのスキル。情報の正確さを意識しながら、テーマにあった記述を集める。ネットを活用するうえで大切な姿勢を説いている。ウェブの手引き書として楽しめる一冊。

これが原発だ―カメラがとらえた被曝者 (岩波ジュニア新書)

もっとはやくに、この本を読むべきだった。20年以上前のドキュメント。原発の抱える負の側面。放射線量お構いなしで犠牲になる末端の労働者。欺瞞に満ちた謳い文句と資金によって原発を強いられた地元住民。いかにして当事者たちは実態を隠蔽してきたか、被害者たちを踏みにじっていたかをリアルに伝えている。執念ともとれる記者の取材、原発内部の撮影は、今日暴露された原発問題の根深さを知ることができる。読みやすく、原発問題のとっかかりにオススメ。

はじめてのイタリア語 (講談社現代新書)

分かりやすいイタリア語の入門書。新書ながら、発音・文法・会話表現が盛り込まれている。イタリア文化にも触れているので、読み物としてもおもしろい。ここからイタリア語に入るもよし。

英語

英語多読法 (小学館101新書)

簡単な洋書をたくさん読む。Leveled Readers やGraded Readersの初級レベル(日本でいう中学レベル)から。興味のある本を読む。辞書を引かない。知らない単語は類推。読んだら記録。中学レベルでも英語の多読はできるそうだ。ただし、多読だけでは文法知識がどうしても穴になりやすい。理想としては多読と文法(できれば語彙も)の勉強をバランスよく伸ばしていきたいところ。

Frog and Toad Are Friends

凧がうまく飛ばなくても、諦めず挑戦すれば飛んでくれる。凧揚げのThe Kiteのエピソードが印象に残ったなぁ。

Big Fat Cat and The Mustard Pie

中学レベルの英文+解説つきの英語読み物。売れないパティスリーの店主と、なぜか住み着いてしまったデブ猫とのパイ攻防戦(?)と、シビアな現実。難しい英文がないのでサクッと読める。それにしても、致死量のカラシパイに吹いたw

日本語

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

学校で習う日本語文法はとにかく退屈。その日本語文法をわかりやすく、取っ付きやすく解説したのが本書。英語でおなじみの要素が日本語にも存在することに驚いた。文型、自動詞と他動詞、受動態、複文と従属文。改めて言語学的に日本語を知ることで、外国語との違いを理解する足がかりになるだろう。

私家版 日本語文法

読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。

人文・思想

知的複眼思考法

情報や常識を鵜呑みにしない「批判的精神」を手にいれる本。必要なのは、ナゼなのか?という問いををもつこと、と説いている。複眼的な思考を実践する上で、ひとつの物事を「ナゼ?」と問いながら分解し、鵜呑みにしがちな事実に隠れた答えにたどり着くことがゴールとなる。たえず問いかけることが、思考停止のステレオタイプ脱却になる点に頷いてしまった。

武器としての決断思考

議論は解決策を導き出すためにある。実のある議論をするための指南書。『すべきか否か』の二者択一。ディベートによるメリット、デメリットの洗い出し。相手の意見を鵜呑みにしない「反論」。主張の根拠集めの方法など。自分の頭で考え、意見を交わす上で役に立つ。知識、判断、行動できる人間を目指せ!ちなみに内容は「知的複眼思考法」とかぶる部分が多々ある。

図書館が教えてくれた発想法

図書館での調査のやり方がわかる本。知りたいことをタダ検索するのでなく、あるジャンルを総合的に扱っている図書にあたる「広げる探し方」が参考になった。あとは分類番号からの類推、児童書の意外な価値など、図書館を使いこなす入門におすすめ。

書店員が本当に売りたかった本

ジュンク堂書店、新宿店の閉店が名残惜しい。店員さんが手書きPOPで紹介する本がユニーク。そんな本たちを紹介したこの本。今はなくなってしまったけど、新宿店の活気と店員さんの熱意が伝わってくる。ジュンク堂好きな人にオススメ。

歴史

歴史 ― HISTORY (〈1冊でわかる〉シリーズ ―

歴史学の入門に推薦できる一冊。歴史を学ぶ意義、解釈の姿勢、歴史資料の扱い方など、具体的な歴史学研究がわかる。

物語チェコの歴史―森と高原と古城の国

コンパクトなチェコ通史。歴史事実の羅列ではなく、各時代を生きた人物にスポットを当てている点が面白い。チェコで英雄となった宗教家フスの記述がわかりやすい。チェコ史の入門にオススメ。

読書法

読書術 (岩波現代文庫)

基本的な「読書法」をカバーしているので、読んでみたかった一冊。「古典は遅く読む」「入門書はていねいに読む」「洋書と邦訳を同時進行で読む」「専門用語、概念は意味を抑えれば読みやすい」など、多くの読書で役立つ技術に間違いなし。現在、多読が叫ばれるなか「遅く読むことが、速読につながる」と説いてるとこに自信をもらえた。あるジャンルの本を読み続ける場合。読むのが遅くとも、じっくり学んだ知識を足掛かりに、足りない知識だけ補う読み方ができれば速読・多読に発展する。遅読→速読という見方はユニーク。

要点を理解して、きちんと自分の知識にする読書の習慣

読む早さや、すべて暗記するだけが読書ではない。なんのために読むのかをハッキリさせることが、理解しながら読むコツ。読む前に読む目的を付箋に書く。ここは大事だなと思ったら付箋をつける。思ったこともついでにメモる。付箋をもとにSNSやブログにアウトプット。インプットとアウトプットが内容の理解を深める。読んでもイマイチ覚えてないんだよな・・・と不安になったらこの本が役に立つかも。

レバレッジ・リーディング

本への投資が倍になって返ってくる。本を読んで稼げるビジネスマンになるかは別問題だけど、読書を自分の知識にする点では分かりやすい。「目的をもって読書をする」「重要なところに線をひく」「線引き箇所とメモを記録する」「読書記録を何度も見直す」などなど。本を読むだけでなく、記録とアウトプットをする。読んだことを知識にすることが有意義な読書。

読書は1冊のノートにまとめなさい

タダ本を読んで終わりにしない。読んだらノートに記録する習慣が、自らの知識になる。読みたい本リスト化による選書の効率化。引用と感想を交互に書く「ねぎま式ノート」。アウトプットは読書ノートを利用したブログ記事の作成、などなど。本探しから感想まで、さすがに一冊のノートにまとめるのはムリがあるかな・・・。ただ、分類・参照に強いエバーノートと相性が良い技術。本書と活用できれば、強力な読書データベースにできるだろうね。

ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

読書で論理的思考を高める。本の知識を身に付けるための読書をする方法がわかる本。素早く必要な情報を引き出す「速読」。小説や分かりやすい本を読む「レベル1通読」。大事なことろに線引き+専門用語の確認をしながら読み込む「レベル2通読」。レファ本を駆使して論理を徹底的に読む「熟読」。哲学など、人間力を高める本をなんども読む「重読」。説明は簡潔だけど、経済本の書評も多いので、この本は読書術+経済図書ガイドといえる。

算数

計算力を強くする―状況判断力と決断力を磨くために

計算力に必要になるのが暗記力。そして、計算しやすく式を変形する「計算視力」。2つの要素をメインに、計算技術を高めてくれる一冊。1×1〜19×19までの拡張九九。かけ算の順序の大切さ。円周率は7/22でもとめる。足し算をかけ算に変化させるスキルなど。しっかり取り組めば、筆算なしで計算できるだろう。

19×19 トクトク―日本人のアタマをもっとよくする2桁かけ算

19×19の掛け算のゴロ合わせ絵本。イラストが可愛らしく、子供に読ませるのにもイイかも。ひとつ残念なのは二桁×二桁だけしか扱っておらず、完全な19×19の暗記本でないところ。それでもゴロ合わせが面白いので、暗記の役に立つだろう。

デザイン・Web製作関連

現代デザイン入門 (SD選書 1)

主に欧米の近現代デザイン史を解説している一冊。専門用語も少なく、分かりやすくコンパクトなデザイン史。

Visual Grammar―デザインの文法

解説はむずかしいけど、オブジェクト図つきでパラパラと読めてしまう。デザインを理論的に知るのに使えるかも。

Christian Leborg
ビー・エヌ・エヌ新社 2007-03-25
¥ 1,680

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版

ユーザビリティのあるサイトを分かりやすく解説している。ややジョークが目立つけど、階層構造とナビゲーションを備えた設計の重要性を教えてくれる。情報の分類。理想的なナビゲーションの定義。トップページに必要な要素。ユーザビリティのテスト手法など。古い本ながら内容は濃い。ユーザーを考慮したWeb製作入門にどうぞ。

実践 Web Standards Design ~Web標準の基本とCSSレイアウト&Tips~

Web製作の土台づくりに欠かせない1冊。正しく運用するためのHTMLの技術。セレクタの優先順位や、float、position、clearfixなどのCSSテクニック。実践的なコーディングを集めたTips。コーディングの入門を終えたら、本書で応用力を身につけよう。

フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

フォントの楽しさ、こだわりを教えてくれる本。豊富な書体見本と実例があるので、フォント図鑑のように楽しめる。難しいことは考えず「イメージに合うフォントを選ぶ」ことが文字組みの基本というくだりが印象に残った。この本を読んだおかげで年賀状のフォントにこだわるクセができてしまった(笑)

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